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誰が掌中に踊ればいい
昭和2年、薫風吹きたる5月。
岨野 薫(その かおる)は大学へ入学して2年が経ち、
学生生活を謳歌していた。
そんな中、近隣にて、ある異様な事件が発生する。
薫の在籍する大学近隣、誰も立ち入らない雑木林にて、
首のない、詰襟を着用した死体が発見された。
詰襟の特徴から見て、おそらく、
あの大学生徒の誰かが殺されたのだろう。
警察はそう目星をつけ、事件は簡単に終息するだろう、と
死体そのものを判別する手がかりがないにも関わらず、
怠惰に希望的観測をした。
死体の状況を見れば、誰でもそう考えるだろう。
だがしかし、大学内には
安否の不明なものは誰もいなかったのだ。
ならば、一体この死体は誰なのか。
同じ時期に、双子の片割れである岨野 景(その あきら)は、
体調を徐々に崩しはじめ、大学生活が儘ならなくなってしまう。
そのタイミング、その挙動が薫に不審なものを感じさせ、
もしかしたら。もしかしたら、
景が事件と関わりがあるのではないか、と
疑心に陥る。
・・・とは書いたけれども、どうなるかは不明です。フォントの力ってすごい。
人物紹介



岨野 薫(その かおる)
岨野 景(その あきら)
佐々礼 英司(さざれ えいし)
Series #Monochrome

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